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EU指令の国内法制化指標−トランスポジション・デフィシット

EU加盟国は、EU指令を所定の期間内に国内法制化しなくてはならないが、この状況を示したものがトランスポジション・デフィシットと称される指標である。

EU委員会は、加盟国におけるEU指令の国内法制化の状況を毎年報告しているが、その際の指標はトランスポジション・デフィシット(Umsetzungsdefizit)と呼ばれている。1700ほど存在している指令の内、ドイツでは大半が国内法に転換されており、現在9指令を残すのみである。ちなみにドイツのトランスポジション・デフィシットは0.5%とここ数年の間大幅に改善されている。

Fig_3

EFTA: 欧州自由貿易連合、EEA: 欧州経済領域

Fig_2

EU指令が一定の期間内において国内法に転換されない場合、欧州共同体設立条約の義務不履行と見なされ、当該条約第226条、第227条、第228条の規定に基づき司法裁判所で裁かれることになる。判決ならびにEU委員会の裁量によっては莫大な制裁金が課せられることもある。

出典:連邦経済技術省プレスリリース2008年7月10日
    Internal Market Scoreboard No.23, EFTA Surveillance Authority, Feb. 2009

最終変更日時 2009年9月9日7:00 PM