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世界初の浮体式Power-to-X実証プラットフォーム
水素研究プロジェクト「H2Mare」が、世界初の浮体式Power-to-X実証プラットフォームをブレーメンハーフェンで運用開始した。カールスルーエ工科大学(KIT)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ベルリン工科大学が共同開発したこの60×15メートルの実験プラットフォームでは、海上での実際の条件下において、グリーン水素からフィッシャー・トロプシュ合成によりE燃料を生産する。
プラットフォームはモジュラー式コンテナ構造で設計されており、波浪や強風に対応可能である。海水淡水化装置、大気中CO2直接回収装置、高温電解装置を搭載し、風力発電の変動に対応した系統非接続での動的運転が可能である。約7ヶ月の建設期間を経て、持続可能なケロシンおよびディーゼル燃料の生産を実証する。
2025年7月よりヘルゴラント沖での海上試験を開始予定であり、年末までに重要な研究成果が得られることが期待されている。この実証実験により得られた知見は、将来の大規模洋上Power-to-X生産プラットフォームの設計に活用される予定である。海上風力発電と直接連携し、持続可能な航空燃料やディーゼル燃料を生産する革新的なシステムの実現を目指す。
当プロジェクトではメタン、メタノール、アンモニアの合成ルートについても研究を進めており、再生可能エネルギーの余剰電力を活用した気候中立的な燃料生産技術の確立を目指している。
出所:https://www.wasserstoff-leitprojekte.de/aktuelles/news/h2mare/power_to_x_plattform
Linkedin: https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7350832665698148352/